育児

2010年11月 4日 (木)

熊日新聞に掲載されました

 熊日新聞の11月2日朝刊に、私たち熊本保育研究会の増淵千保美さん(尚絅大学短期大学部講師)へのインタビューが掲載されました。取材された舞永さんも、小さなお子さんを保育園に預けて働かれているということ、共通の悩みや問題意識を抱えておられているのですね。こうした見えない思いを共通のものとして、気づき合うことってつくづく大事だな、と思いました。

 ただ、「当事者」は気づけば、共感に至るまで早いと思うのですが、当事者以外は、共感にはなかなか至らない、忙しい自分には関係ないと思ってしまいますよね。
 これは、私自身にも言えることですが、いろんなことはつながりにつながって、考えればすべてにおいて当事者なのかもしれないのですが、そこには至らず、身近なところでの共感でしかありえません。とどのつまり、「私」の体は、まず物理的に限定的なものだからです。その限定性において、いろんなところまで考え、共感にまで至るにはやはり「想像力」が必要です。しかしながら、そこまで丁寧で広大な想像力は、日常に忙殺される生身の身体において、開かれる可能性はごくわずかです(私の場合)。突出したごく一部の人が、そのような想像力を力に、あらゆる活動をされるのかもしれません。

 そこで、一つしかない生身の身体における「私」から、一足飛びに、茫漠たる「世界」といったところまで無茶な形で想像力を広げた場合、困った事態に陥りかねないですよね。かなりの飛躍や歪曲、荒唐無稽さならまだしも、暴力に至ったりするような気がします。大義のために、隣人を殺害せざるを得ない戦争や、救いのためにやはりサリンを撒いて大量無差別殺人をしかけたオウム真理教のように。

 ちょっと話が飛びすぎましたが、「身の丈で、身近なことから考える」というスタンスは、そのような意味で私の中ではとても大事なものです。保育問題以外にも、考えるべきこと、行動すべきことはたくさんありますが、まず身近な問題の一つとして、この研究会(熊本保育研究会)はめぐりあうべくしてめぐりあった仲間たちだなと思います。
 増淵さんは、私にとってその最たる方です。思考と実践が常に、地に足がついた方です。二人のお子さんを抱えて働かれているその思考は、常に普通の生活が土台になっている、そしてそれを焦らず、急がず、じっくりと地道に行動に移せる希有の方です。
 熊日の記事(記事はコチラから)は、彼女の思考と実践をよく伝えておられると思いました。ありがたいです。

2010年10月20日 (水)

保育・教育を考えるシンポジウムがあります(崇城大学市民ホール)

 11月5日(金)午後7時より「保育・教育を考えるシンポジウム」が、崇城大学市民ホールで開催されます。私たちの「熊本保育研究会」から、増淵千保美さんがシンポジストの一人として、お話しされます。
 なんだかわからないままに制度が変ろうしている、その現在の問題を共有する会です。お時間があれば、ぜひご参加くださいませ。制度は、いつもどうもわからないまま変ってしまって、変ったあとに???と思うことがあります。保育制度もなんだかわからないままに、確実に変ろうとしています。変ったあとで、???と思う前に、多くの方に共有していただこうというのが会の趣旨です。
 また、誤解していただきたくないのは、政治的に反対とか、そういう党派色とは異なるあり方で考えている会です。よく政治色をもって、イデオロギー的に語られる方がおられますが(私も驚くことが結構ありました)、いろいろな立場から問題をまず共有することを目指しているシンポジウムです。
 政治色で語られる意味は、語る側にとって、「敵か見方か」として、簡単に色分けするのに便利かもしれません。色分けは、手っ取り早い理解として簡略で有効ですが、その罠にも十分慎重でなければいけないと私自身もいつも自戒しています。てっとりばやい理解=ラベリングが、問題を複雑にしてしまうことは往々にしてあります。仲正 昌樹 氏の『「分かりやすさ」の罠―アイロニカルな批評宣言』 (ちくま新書(新書 - 2006/5)なんかが、参考になります。
 そういう敵味方の色分けを越えたところでないと、何が問題となっているのか、その問題を共有していくことも難しいのではと思います。というのは、敵見方となってしまったあとでは、問題そのものを捉え損なってしまうからです。

 以下、紹介分をコピーいたします。
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「新制度(子ども・子育て新システム)で保育・教育はどう変る?:現場から検証する」のシンポジウムがあります!

*シンポジウム報告者
建川美徳さん(さくらんぼ保育園長)   :新制度の問題点を語る
中山義紹さん(高平幼稚園長)      :幼稚園の立場から語る
植田しげ子さん(なでしこ園長)     :障害者施設の現場から語る
増淵千保美さん(保護者・熊本保育研究会):保育士の労働・健康を語る

*コーディネーター:高林秀明さん(熊本学園大学社会福祉学部教員・保護者)

政府・民主党は、「子ども・子育て新システム」の法案を来年3月の国会に提出します。新制度は、保育・教育の公的責任を後退させ、営利企業の参入を促進させるものです。今の保育・教育にどのような影響があるのか?どう考えるか?ともに学びましょう。

日時:11月5日(金)午後7時〜9時30分
場所:崇城大学市民ホール(大会議室)
参加費無料。

主催:新保育制度に反対し、保育・教育を考える会
連絡先:ひまわり保育園 096-364-7649/FAX 364-7650

*次回予告
12月4日(土)午後2時より伊藤周平氏(鹿児島大学教授)をお呼びして、学習会を熊本学園大学で行ないます。ご参加ください。

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