たいへんお久しぶりです
もう2012年になりました。昨年より更新しないままで、本当に久しぶりです。学科のHPのニュースを書いたりしていたので、こちらはすっかり疎かになっていました。同時にブログというのは難しいものですね。内容は違いますが。講義もそろそろ最終となり、あと非常勤で行なうところが少し残っているくらいです。このくらいになるとようやく心の余裕というものが出てきました。
年頭に恒例の水俣病事件研究交流集会(1月7日〜8日@水俣市公民館)に参加して、また気力が湧いてきました。この研究交流集会は、研究者だけでなく、患者さんや支援者、そのほか地元の方、写真家、マスコミ、関心のある方ならだれでも参加することができます。原田正純先生にも久しぶりにお目にかかり、ウキウキでした。先生も退官されてからは、めったにお目にかかれる機会がなかったので、テンションが上がりました。大学院の頃にはじめてお目にかかったときから、先生のお人柄に魅了されていたので、一層です。私のように感じる方は数限りなくおられるだろうなあと思います。
水俣とフクシマを並べて語るけれども、根本的に違うということもおっしゃっていて、国の関わる規模が異なり、明らかな国策というのが一目瞭然というようなことをちょっとお話していました。お話しするだけで、何か心が和み、真摯な気持ちになるので、年頭からいい気分でした。
また、事件研究会で再認識したことは、水俣に関わってきた方々、私が知っている方々でも、本当に魅力的な方が多いということです。それが、この事件研究交流集会の魅力です。夜の懇親会では、マスコミの方も多く参加、自己紹介されていましたが、真摯に報道に取り組んでおられる方が多いのだなという印象を受けました。自由報道協会の設立など、ジャーナリズムの崩壊のようなことも指摘される中で、地元の報道の世界では志を高く持たれている現場の方がいる、と実感しました。ともあれ、毎年のことですが、私にとって収穫の多い会でした。